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「シングルマザーズ」 二兎社

役者さんたちの熱は伝わってきたのだが・・・

シングルマザー当事者としては、

素直に笑えない、共感できない場面が少なくなかった。

とてもよく取材してつくられた舞台だというのはよくわかった。

母子家庭が置かれている社会的状況や生活実感が

ポンポンと小気味よく語られていく。

ただ説明的な台詞が続く場面では

レクチャーを受けてるような気分がした。

ほかの人は(シングルマザーではない観客)どう思ったんだろう。

夫が若い女との恋愛にのめりこんで出て行ったというシングルマザーが

追いつめられた自分と生活を自虐的に語る場面では

客席がドッと沸いていたけど、

わたしには笑えなかった。

あまりにもリアルで生々しくて。

知っている顔がいくつも浮かんで。

さらに、共感どころか大反発したのは、

吉田栄作演じるDV男を

シングルマザーたちが揃って受け入れること。

特に別れた夫のDVによる後遺症を抱えた沢口靖子演じるシングルマザーが

あろうことかほのかな恋心まで抱くとは。

その男・小田は、

逃げた妻が戻ってくるのを期待して加害者プログラムを受け、

シングルマザーたちの活動にボランティアとして加わる。

しかし前妻の再婚を知り、

やけになって事務所を訪れ、

暴れまくる。

それでも彼を許し、受け入れるシングルマザーたち。

あり得ないと、わたしは思う。

そもそもわたしたちは、

活動のなかに男性が入ることに対してはとても慎重だ。

DV被害者が少なくないのも大きな理由だし、

わたしたちの活動は

社会のなかで何かと貶められる(虐待や貧困のリスクが高いとか、

子どもがいるのに我慢もできず離婚した身勝手な女というレッテルを一方的に貼られる)

わたしたちが自分たちの力で運営することに意味があると考えるからだ。

DV加害者が自分と向き合うのは大事なことだが、

よりによってシングルマザーに甘えるなよと思う。

でも客席は、

「明るく前向きにがんばって、励まし合える仲間もいて、

おまけに恋までできて、よかったよかった」という空気だった。

なんか違うんだよなー・・・。

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