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愛のプレリュード/Le Paradis!! 宝塚花組

前にも書いたが、花組トップの真飛聖は

いかにもな男役ではなく、

優しげで品のある男役だ。

それが物足りなかった時期もあったが、

その舞台を何度も観ているうちに

真飛聖がつくる「男役」の世界にも心惹かれるようになった。

特にコスチュームプレイの真飛聖は美しかった。

『虞美人』の項羽の、孤独に耐える立ち姿は今も忘れられない。

サヨナラ公演の今回は、

大恐慌に混乱する1930年代のアメリカが舞台。

脳に爆弾を抱えながらボディガードを生業とするフレディ(真飛聖)。

新たな依頼は、数々の発明で財を成した研究者の娘・キャシーの護衛だった。

そこにかつてフレディとともに国家警察で働いていた、

仲間であり親友だったジョセフが絡む。

ストーリー自体は斬新ではないけれど悪くはないと思う。

死と隣り合わせに生きるフレディの孤独が、

真飛聖の持ち味によって切なく(つまりは美しく)伝わってくる。

だけど・・・う———ん。

率直に書けば、フレッシュさが足りない。

2番手の壮一帆、3番手の愛音羽麗は、

2008年に真飛聖がトップに就任した時から変わらない。

そしてそれ以外の男役の存在感があまり感じられない。

育ってきているのだろうとは思うが、

「おおーっ、こんな人が出てきてるんだ」という驚きがない。

歌も演技も円熟を感じさせ、安心して観ていられるけど、

それは「いつも同じ顔ぶれ」という印象が強いということでもある。

今回はサヨナラ公演で、

真飛聖を盛り立てようという演出やメンバーの思いが前面に出ているぶん、

かえって「ベテラン勢」が強調されてしまい、

舞台という意味ではちょっと残念だった。

サヨナラ公演だからこれでいいのだろうか。

タカラヅカが好きだけど、

内部事情にはあえて触れたくない、

あくまで舞台を楽しみたいと思っているわたしには

よくわからない。

でも、タカラヅカの真飛聖をあと数回は観たいと思っていたけれど、

今回は「もういいかなー」と思っている。

真飛聖という人はとても素敵だと思っているので、

女優としてあらためてスタートを切るならば、

これからも注目したい。

それにしても花組。

次期トップは蘭寿とむに決まっている。

しかし蘭寿とむも、すでにかなり貫禄がある。

フレッシュで若々しい印象は薄い。

タカラヅカで最初に生まれた組としては、これでいいのだろうか。

安定感もいいけれど、

もっとドキドキさせてほしいな。

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