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「遠くの戦争 〜日本のお母さんへ〜」劇団大阪

6月4日に観たお芝居の感想を、しんぐるまざあず・ふぉーらむ関西

ニュースレターに書きました。

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はじめて知った劇団にパレスチナ問題という複雑なテーマ。

正直いって、どんな劇なのか想像もつかなかった。

いざ始まると、あっという間に引き込まれた。

難民キャンプで家族とともに暮らす少年アブドゥと、

彼に支援を続ける日本人女性との手紙のやりとりを中心に、

さまざまな人々が入れ替わり立ち替わり登場して思いを語ってゆく。

日本に暮らすわたしたちにとって、

パレスチナ問題は身近なものとしてとらえにくい。

しかし、劇は人々の“生の声”を次々と紹介することによって、

2つの社会に共通するテーマをあぶり出していく。

それは、経済や軍事といった力を握った一部の人間が

多くの人を貧困に追いやり、

戦場に駆り立てる構造だ。

アブドゥの兄は必死で仕事を探すも叶わず、

「兵士になるしかない」とうめく。

シングルマザーである女性の一人息子は、

派遣先を解雇され寮を追い出される。

求職活動で疲れ果てた末にたどり着いた結論は「自衛隊」だった。

「日本は平和で豊かな国だと父から教わりました」と目を輝かせるアブドゥに、

月5千円の支援が生活に重く響き始めた女性は

「本当の日本は、そんな国じゃないの」と告白する。

劇中で語られるのは、多くの参考文献から引用された言葉だ。

1人で何役もこなす役者さんたちの、

抑えつつも力強い演技とともに心に迫ってきた。

パレスチナの苦しみもわたしたちのしんどさも、

同じ空の下でつながっている。

もっともっと多くの人に観てほしい作品だ。

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