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「スカーレット・ピンパーネル」 宝塚月組

18世紀末のフランスが舞台のお話。

フランス革命後、問答無用で次々と断頭台に送られていく貴族たちを

イギリス貴族のパーシーがスカーレット・ピンパーネルを名乗り

救い出す冒険活劇。

2008年の初演(安蘭けい主演)と合わせて3回観たが、毎回楽しめる。

愛し合って結婚したはずの2人が、結婚式の夜からすれ違ってしまういきさつ。

トップスターのコミカルな演技や、背中が大きく曲がったスパイ役との二役、そして早変わり。

ずっと耳に残る、フランク・ワイルドホーン作曲の歌。

とまあ、楽しめる要素がてんこもりの「ザ・タカラヅカ」なスカ・ピンだが、

今回の再演を観て思ったのだが、もっとも「おいしい」のは

革命政府の公安委員・ショーヴラン役だ。

厳しい生い立ちを背景に、理想に燃えて立ち上がって革命に加わったものの

次第に暴走を始めるリーダーたちに翻弄される。

パーシーの妻、マルグリットはかつての恋人であり

今も忘れられずにいる。

何不自由なく育ち、どこまでも前向きで屈託のないパーシーへの

嫉妬と憧憬と反発が入り混じった屈折した思い。

真っ直ぐなあまり視野が狭く、パーシーにいいように転がされる不器用さ。

実際にいたらめんどくさくてしょうがない男だが、

タカラヅカで男役が演じると、これがまあ萌える萌える。

キンキラキンのイギリス貴族たちのなかで、

上から下まで真っ黒な制服に三色旗をたすき掛けといういでたちも健気でキュンキュン。

パーシーはもちろんかっこいいけど、結局は貴族。

金も力も栄誉ももっている。

それにくらべてショーヴランはどうよ。

なーーんにももたずに生きてきて、最後はパーシーに

あろうことかスカーレット・ピンパーネルに仕立て上げられちゃうのよっ。

あたしゃ、パーシーとマルグリットの「2回目の結婚式」なんかより

上官のもとに送り返されたショーヴランの行く末のほうが気になっちゃったわよ。

(まさか、スカーレット・ピンパーネルとして断頭台へ!? ひー)

初演では、安蘭けいよりもショーヴランを演じた柚希礼音に「やられた!」と思ったが、

今回でわかった。

ショーヴランは男役を男役として光らせ、成長させる役なのだ。

実際、久しぶりにタカラヅカを観たという友人2人は

口を揃えて「ショーヴランがよかった〜」と言っていた。

まあ、「だから何なんだ」って話ですけどね。

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