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2010-10

バックヤードから見えるもの。

眼鏡のレンズだけで2万円かかったというと、

みんな「高い!」と言う。

そして口々に安い店を教えてくれる。

全部「込み込み」で5千円も珍しくないらしい。

たしかに高い買い物だった。

買ったのは、

仕事場のあるビルの並びにある、

「時計、貴金属、めがね」という看板をあげている

昔ながらの店だ。

ほかに駅ビルや眼鏡専門店や安売りチェーン店もみたのに

「なんでここなんだ?」と自分でも思う。

でも、職人肌の夫と接客担当の妻が二人がかりで

店中の引き出しから

ありったけのフレームを出してきて

「似合う」「これはちょっときつく見えるね」と

いっしょに見てくれているうちに

「ここで買おう」と思ったのだ。

何度か店に出入りしていると、

老眼鏡の調整をしてもらったり

腕時計の電池交換を頼んだりと

近所のひとが入れ替わり立ち替わり

訪れているのがわかった。

ひるがって考えてみる。

わたしが週に2,3日働く店では

ここ数ヶ月、続けざまに商品の値段を下げた。

すると平日も週末並みの忙しさになった。

しかし売れても売れても

利益はさほど上がらない。

売れるのは

定価の半額以下にした商品ばかりだからだ。

今度はレイバーカットが始まった。

できるだけ人を減らす。

人件費が安くつく新人をどんどん雇う。

逆に高くつくベテランのシフトをカットする。

壊れかけた道具もだましだまし使う。

そのぶん時間がかかるが、

注文を受けてから商品を出すまで30秒でやれといわれ、

コンピュータで管理され、

翌週に結果が発表される。

こうして少しずつギリギリと

締め上げられていくような環境にいれば

気持ちがしだいに荒れてくるのも無理はない。

それは少しずつ、

でも確実に商品にも表れてくる。

バックヤードにいると

「安い、安い」と喜ぶだけですんでいることが

だれかの犠牲のうえに成り立った

奇跡的なことなのだと思える。

そしていつ

そのバランスがくずれて

大きな事故や事件が起きても

少しも不思議ではない。

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ああ。

小学6年生の女の子が

母親のために編んでいたマフラーで

首を吊って死んだ。

いじめが原因ではないかと報道されている。

せつない。

わたしも、転校するたびにいじめに遭った。

自分の居場所をつくるのに

どれだけ苦労したか。

苦労というより、闘いだった。

ものすごい意地悪をした子の名前と顔は

今でも忘れられない。

子どもの世界は

ある意味、おとなよりずっと厳しい。

それでも、死なないでほしい。

子どもに自死なんてさせたらあかん!

がーーーー。

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働くことについて考えていく。

ずっと「働く」ことについて考えていて、

書いていきたいとも思っていた。

だから、このテーマで仕事がくるとうれしい。

『部落解放』2月号で部落のひとたちの就労の現状を。

『はらっぱ』では、今、連載している

「10代アルバイターの仕事のゲンバ」を発展させて、

幅広い年代のひとたちに働くことについてきくことに。

取材先を探すのがけっこう大変なのだが、

ていねいにやっていこうと思う。

ほんとは自分のもうひとつの仕事の話も書かないといけないんだけどなー。

寝てる間にこびとさんが書いてくれないかなー。

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娘の誕生日。

今日は娘の誕生日。

21年前の15時過ぎに生まれた時は2908g。

今の体重は絶対に教えてくれない。

フニャフニャだった赤ん坊は、

メイクで大変身する女子大生になった。

最近はすっかり頼もしくなり、

わたしが説教される始末。

こんな日がこようとは想像もできなかった。

21年間、

子育てしてきたというより、

いっしょに生きてきたんだなあと思う。

いろんなひとを巻き込みながら。

誕生日おめでとう。

今日はどこで何してるんか知らんけど。

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ふたたび高校へ。

先週に引き続いて、西成高校へ。

今日の私の担当テーマは、

シングルマザーの生活を「お金」という切り口で考えるというもの。

なぜシングルマザーは貧乏なのか。

結婚前は9割以上の女性が働き、

うち3分の2が正規雇用だが、

結婚をきっかけに就労率が7割を切り、

3割の女性が無職となる。

出産後にいたっては就業率は2割強まで落ち込む。

子育てが一段落して、

ふたたびはたらこうとした時には

年齢やブランク、子どもがいることなどが「不利」とされる。

夫から「家庭生活に支障のない範囲で」と条件つきで

はたらくことを「許可」される妻は、

今でもあたりまえにいる。

女性が自活できる力を持ち続けられる環境は

おどろくほどぜい弱なのがこの社会の現実だ。

母子家庭が貧乏なのではない。

結婚し、「夫婦」「世帯」としてとらえられていれば

女性の貧困は見えないけれど、

ひとたび離婚すれば、

ほとんどの女性はあっという間に貧乏になる。

無職や「家庭生活に支障のない範囲」での仕事なのだから。

そんなことを話しながら、

1ヶ月にどれほどの生活費が必要かをシミュレーションする。

バイトをしている子も多く、

とても現実的な数字が出てきた。

じいっとこちらを見ている女子がいたので

机のところまで行って話しかけると、

家庭の事情をどんどん話してくれる。

初日はおたがいに緊張もあったけれど、

2日目の今日は笑顔も会話もたくさん生まれた。

ベターっと机に突っ伏している子も

無表情な子も

ちょっと突っつくと

フッと笑う。

かわいいなあ、みんな。

ほんとにかわいい。

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宝塚踊り絵巻/愛と青春の旅立ち 宝塚星組

リチャード・ギア主演の映画が公開されたのは

高校1年の時だった。

恋に恋する状態だったので、

いっしょに観た友だちとコーフンした記憶がある。

あれから幾年。

「今さら、愛と青春の旅立ちって言われてもねー」な気分だったが、

思ったよりよかった。

7月に『ロミオとジュリエット』を観たが、

柚希礼音は、無垢な王子様より

陰のある、それでいたナイーブな役が似合うと思う。

それにしてもきれいな顔立ちだなあ。

そして、ポーラ役の夢咲ねね。

賢く健全なプライドをもつポーラを

嫌味なく演じていてよかった。

娘役をいいと思うのは久しぶり(笑)。

さらに、かなり個性的な涼 紫央も気になった。

前半の日本物ショー。

男役の立ち姿の美しさはさすがー!

でも生オーケストラで踊る日本物のショーの良さが

まだわたしには今ひとつわからない。

もっと観ていきたいと思う。

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おおさか人権情報誌「そうぞう」28号

特集テーマは、「”支援”について考える」。

KONISHIKIさんのインタビューを担当しました。

「このひと」のコーナーでは、

今春、24時間対応の性暴力救援センター・大阪SACHICOを

仲間とともに立ち上げた、

阪南中央病院産婦人科医の加藤治子さんをインタビュー。

性暴力に関する取材のあとは

いつも怒りと悲しみとむなしさが

からだいっぱいに満ちる感覚に陥ります。

でもこうした活動が女性たちによって始まったという現実には

勇気づけられ、励まされます。

「そうぞう」は大阪府内の行政施設に置かれています。

(財)大阪府人権協会HPでも読めます

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40代の恋

恋愛に行き詰まった友人からの電話が続いている。

身に覚えがあるから

かんたんに「やめちゃえ」とは言えない。

そんなこと、当人が一番よくわかってる。

答えは自分で出すしかない。

のたうち回るような堂々めぐりの果てに

本気で自分から捨てなければ

終わらない。

消えてしまいたくなるほど苦しいけど

自分が決めるしかない。

「孤独がこわい」と彼女が言う。

でも今の彼女こそが孤独の真っ只中にいる。

誰かといるのに感じる孤独はさみしい。

ひとりでしみじみと感じる孤独は

静かでやさしい。

「みんな孤独なんよ」

わたしがどろどろに苦しんでいたとき、

年上の友人が言ってくれた言葉を

今度はわたしが彼女に話しかける。

40代の恋もなかなかつらいね。

つーか、自分のこの枯れ具合もどうかと思う。

別の友人の親戚は

人がもっているパワー(?)が色彩で「視える」らしい。

わたしのパワーを見てもらったら

「僧侶がまとうような紫」だって。

ビミョー!

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高校生に話をする。

今日は西成高校の人権学習の授業へ、

しんぐるまざあず・ふぉーらむ関西のスタッフ3人で出向く。

シングルマザーという選択と実際について話す。

恋愛・結婚に夢ふくらませている高校生たちに、

離婚の話がどこまで伝わるかはわからない。

でもみんな顔をあげて、

真剣なまなざしで聴いてくれた。

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詩が書けない。

昨夜は、詩の学校へ。

初参加の4人を含めた9人で

詩を朗読し、詩を書く。

参加するたびに痛感するのだが、

わたしには

「詩心」というものがまったくない。

大昔、お花を少し習ったことがある。

そのときもつくづく自分が活けた花を

つまらないと思った。

ちんまりとまとまってしまう。

あの時の感じと似ている。

昨日は3人ずつに分かれて

1行ずつ書いては回すという形で詩をつくった。

ところが、

どんな言葉が回ってきても

なんにも浮かんでこない。

なーんにも。

苦しまぎれに書いた1行は

「さらば カツカレー」

「詩心」以前の問題かもしれない。

まずは、もうちょっと詩というものを

読んでみようと思う(えーーっ)。

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